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上宮高等学校 インタビュー
山本直樹先生(化学科)、宮本卓弥先生(生物科)
【山本先生】 宮本先生は当時から自立心に富んだ生徒でしたね。勉強熱心で、教科書以上の内容の質問も多く苦労しました(笑) 私自身はこの上宮高校の卒業生です。実は本校は第一志望ではなかったためモチベーションを落としかけていたのですが、担任の先生は「君たちはすごい力を持っている」「高校でひとつでもいいことを見つけていい時間を過ごし、将来につなげなさい」と励まし続けてくださいました。ああしろ、こうしろというのではなく、自主性を重んじて挑戦する機会をくださったことで、自信をつけることができたように思います。
本校の教員には私のようなOBも多いのですが、自分の受けた教えを後輩にも伝えたいと思っている教師も多いかもしれません。長い歴史の中でそうした指導が積み重ねられ、今の本校があるような気がします。
【山本先生】 私の教える化学では、反応式をたくさん覚えなければいけません。最終的には生徒ひとりひとりが努力して覚えなければいけないのですが、その前には「なぜ?」という興味が必要です。「AとBは反応するのに、AとCは反応しないのはなぜか?」「Bが反応するなら、Dはどうなのか?」。疑問を持って仮説を立てて実験する。これが化学という学問の基本ですし、実際には反応式通りにならないこともあって、大学に行けば反応式を覚えているだけでは難しくなります。ですから、授業ではできるだけこうした疑問を引き出す問いかけをしています。最後には「じゃあ、この化学式、全部覚えてきて」というのですが(笑)。受験だけでなく、大学に進んだ後にも使える知識と考え方を高校時代から身に着けられるようにと考えています。
【山本先生】 私も同じく、失敗を成長の糧にするよう指導したいと思っています。自分の体験ですが、大学時代に母が倒れて試験に遅れたことがあり、指導教官は「遅刻はNG」となすすべもありませんでした。本校では、どんな理由でも生徒の話を聞き、どうするべきだったのか、今後どのように挽回するのか、生徒の考えに寄り添っていきたいと思います。失敗の理由は本当に様々で、生徒は「これを言ったら先生に怒られると思った」と自ら自分の考えに蓋をしがちですが、「そんな理由だったら仕方がなかったね。先を考えよう」ということも多くあります。
【山本先生】 例えば文化祭でクラスの企画を立てるときなど、本校はあまり議論が活発になるとはいえません。口火を切って、あれをやろうこれをやろうと提案するタイプの生徒が少ないのだと思います。ただ、企画が決まってしまえば、そこからの展開は早いです。企画の実現のために何が必要か、洗い出して進めるパワーはすさまじいものがあり、そのエネルギーを最初から出してくれればと思うこともしばしばです。口火を切らないのは、失敗を恐れているから、つまり敷かれたレールの上を歩きたいという気持ちがどこかにあるのでしょう。しかし、学生時代の失敗は失敗ではありません。本校にはその失敗を見守る体制も整っています。潜在的に秘めている力は高いので、高校生活のなかでチャレンジを重ね、臆することなく力を発揮できるようになってほしいと思います。
【山本先生】 一人の生徒に関わる教師の数が多いのも本校の特徴です。そして教師と生徒の距離が近いのも魅力といえるでしょう。比較的大人しい生徒の多い本校ですが、勉強でも部活でも、何かを頑張ろうと思ったときにはいくらでもサポートを受けることができ、いくらでも頑張ることのできる環境です。ひとたびやる気になったときの子供たちのパワーを、学校全体で応援します。
たくさんの友達が頑張っている姿を見て、自分の将来にも真剣に向き合うことができたと話す卒業生も多くいます。本校でのたくさんの出会いが、生徒たちの新たな可能性を切り拓いていくものと思います。
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