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和洋国府台女子高等学校
和洋国府台女子高等学校
(わようこうのだいじょしこうとうがっこう)

千葉県 市川市 / 国府台駅 /私立 / 女子校

偏差値:50 - 62

口コミ: ★★★☆☆

3.33

(75)

和洋国府台女子高等学校 インタビュー

和洋国府台女子高等学校インタビュー 伝統的な日本の美意識を受け継ぎながら、問題意識を持ち、「凛として生きる」
※2023年10月インタビュー時のものです。
入学前に期待していたことは、「日本文化を学べること」「落ち着いて勉強に集中できる環境」
写真1
―宮本さん、齋藤さん、二人は和洋国府台女子高等学校にどんなことを期待していましたか?

【宮本さん】和洋国府台への一番の期待は、日本の伝統文化を学べることでした。パンフレットやホームページで校風を知るうちに、茶道やお琴、日本舞踊といった伝統、さらに立ち方、座り方、お辞儀の仕方などマナーや所作も勉強できるところに惹かれて、初めは公立の併願校として調べていたのですが、単願受験に切り替えました。

【齋藤さん】私は公立の併願校としての受験でした。中学では部活のバスケに夢中であまり勉強をしなかった反省から、落ち着いて勉強に集中できる環境だと判断して和洋の特進コースに入学を決めました。特進コースは私と同じように併願で入学した生徒も多くて、朝早くから自習室を使っていたり、10分休みにも勉強していたり、みんな勉強熱心です。そういう点でも、まわりに影響されやすい私にはとてもいい環境だと思っています。毎週英語のミニテストで毎回80問の英単語が出題されるので、これは通学時間をうまく使うようにしています。

【宮本さん】80……!和洋コースでは英単語テストは50問ですね。それでも大変なのに! 和洋コースは大学受験勉強に関しては意識がゆるめかもしれません(笑)。でも高校生のうちから同じ敷地内の和洋女子大学の授業を受けることができますし、その分、資格の勉強も早く始められるので、興味のある授業にはみんな熱心ですよ。

【齋藤さん】私は国立大学への進学を目指していますが、実は和洋女子大学の先輩方の素敵なイメージが和洋国府台に決めた理由の一つでした。幼稚園の頃から『日本宇宙少年団』という宇宙をテーマにした教育団体に所属していて、そこで和洋女子大学の方々が「宇宙に行くための食事」について、明るく楽しくお話してくれたことが強く印象に残っていました。

【宮本さん】高校も大学も、すごく雰囲気がいいですよね。日本舞踊同好会と栄養部に所属しているのですが、どちらの部も面倒見のいい優しい先輩ばかりです。それと、和洋国府台は施設の充実ぶりにも最初は驚きました。本格的な茶室もあるし、室内プールもあるし。どこもすごくきれい。今ではすっかり慣れちゃったけど。

【齋藤さん】そうそう、教室も自習室も広くて快適です。真夏でも涼しくて、すごく勉強がはかどりました。
最初は輪に入れるかどうか不安でも、もう誰が内部生だったかわからないくらい馴染めている
写真2
―二人が入学前に不安に思っていたことは何ですか?

【宮本さん】小学校まで公立の共学だったので、女子校の雰囲気に馴染めるか心配でした。でも入ってみたらすごく気さくで気楽で(笑)。和洋コースは賑やかすぎるくらいかも。

【齋藤さん】私も入学前は、中学からの内部生でグループみたいなものが決まっていて、輪に入れなかったらどうしようって不安でした。でも実際はそんなことはなくて、入学して半年たった今はもう、誰が内部生だったとかわからないくらい。特進コースにも明るい元気のいい子から落ち着いた子までいろんなタイプの生徒がいますが、いじめがあるという噂は聞いたことありません。それともう一つ、特進コースの授業についていけるかどうかも不安でした。そこはもう覚悟して気合を入れて、入学前に基礎を洗い直したんですが。

【宮本さん】すごい。私は今でも勉強はあまり好きではないけれど、それでも中学のときよりは少しマシになった気がします(笑)。授業の形式が全然違うからかな。先生が教壇に立って一方的に講義をするのではなく、生徒たちでグループ毎に話し合ったり、教え合ったりするんです。うちのクラスは32人なので、だいたい4人×8グループになるんですが。先生は巡回してヒントをくれたり質問に答えてくれたり。教室でみんなが話しているから、先生にも質問しやすいです。

【齋藤さん】特進コースでもグループワークは多いです。うちは29人クラスだから3,4人に分かれて、例えば地理の授業では「この土地では何の産業が盛んなのか」と話し合って最後にみんなで発表するとか。
【宮本さん】中学時代に勉強の何が嫌だったかって、わからないのに一人で黙々と机に向かうのが合ってなかったんだなって、和洋の授業を経験して気づきました。みんなで考えると楽しいし理解できることも増えるし、勉強に対するストレスや苦手意識も減るんだなって。ちょっとですけど(笑)。
本文2の下の追加写真
一番楽しく取り組んでいるのは「部活動の日本舞踊」(宮本さん)、「今は勉強」(齋藤さん)
写真3
―二人が今、一番楽しく取り組んでいることはなんですか?

【宮本さん】いろいろありますが、ぱっと思いつくのは部活動の日本舞踊です。活動は週2回、1回約2時間。今は9月の学園祭での発表が終わって一息ついているところです。3年生を送る会や新入生歓迎会の発表に向けて、これからまた新しく曲を決めて練習していきます。発表会の動画を見ると、自分ではかなり腰を落としたつもりなのに全然そう見えないという反省点もあり、気持ちを切り替えてがんばっていきたいな。結構体勢がきつくて、足がプルプル震えて大変ですが(笑)とても楽しいです。私は小さい頃から着物が好きだったこともあって、自分で着付けもある程度できるようになって、友だちにやってあげられるようになったのも個人的に嬉しいポイントでした。

【齋藤さん】9月の学園祭はすごく楽しかったです。うちのクラスはお化け屋敷をやったんですが、盛り上がって、それまであまり話す機会のなかった同級生とも距離が近づきました。今は基本、勉強に集中しています。息抜きは家のまわりを走ったり、たまにドリブルしたり。大学生の姉と仲がいいので、休みの日に一緒に買い物に行くこともあります。友だちから楽しそうな部活の話を聞くとやっぱりバスケを続ければよかったかな、と考えることも正直あります。でも姉と同じ大学に行きたいから、やっぱり勉強がんばらないと!
「家庭科の先生になりたい!」(宮本さん)「科学で人を助けられる人に!」(齋藤さん)
写真4
―二人の将来の夢や目標はありますか?

【宮本さん】和洋女子大の家政科に進学して、家庭科の先生になりたいです。中学生の頃はばくぜんと、料理が好きだから栄養士がいいかな、と思っていたんですが、家庭科全般が好きなこともあって、いろいろ手掛けられたら楽しそうだなって。これは和洋に入学して意識が広がりましたね。和洋コースは高校3年間と大学4年間の計7年をひとかたまりとして考えていて、入学してわりと早い段階で目標を決める子が多いです。部活の先輩から会った初日に「将来はどの方面に進みたいの?」と聞かれたこともあります。みんなそんな感じだから自分も意識が高まるし、先生方はもちろん、先輩もいろいろ相談にも乗ってくださって、とても心強いです。
【齋藤さん】子どもの頃から宇宙飛行士に憧れていたんですが、夏休みに大学のオープンキャンパスに行って、科学で人を助けられるような仕事に就きたいと考えるようになりました。まだ可能性を探っている段階ですが、医療系の研究職について調べ始めたところです。選択肢を広げるためにも、苦手な国語を強化して、全科目均等に安定した成績を出せるようになることが今の目標ですね。特進コースは学年で1クラス、3年間ずっと同じメンバーなので、励まし合いながら一緒にがんばっていけたらいいなと思います。
和洋国府台女子高校の「探究」の授業の特徴とその教育的効果について
写真5
―髙橋先生、和洋国府台女子高校の「探究」の授業について教えてください。

〔髙橋先生〕
2人ともいいお話をありがとう。

さて、本校は2020年に和洋女子大学との7年制課程を擁する和洋コースを新設しました。和洋コースも全科目で探究型の学びを行っておりますが、他コースにおいても、「総合的な探究の時間」として週に1回「探究」の授業を行っております。
本校の「探究」は3年間を通したプログラムです。
1年生の初めには、「探究基礎」として調査分析法や言語技術など、探究に必要な技術を一通り学びます。そして6月後半からは、実在する企業でのインターンシップを教室で体験しながら、企業から出されたミッションに取り組んでいくプログラムにグループ単位で取り組んでいきます。
2年生になると、「社会で困っている人たちを笑顔にする」というコンセプトで、身の回りや社会の課題について考え、解決策を考えるプログラムに、こちらもグループ単位で取り組みます。そして2年の終わりから3年生にかけては、集大成として個人毎にテーマを決めて、個人研究を行っていきます。

また、1年生の3学期には「日本文化ゼミ」、3年生では「茶道」の授業が週1回行われ、日本の伝統文化などに触れ、日本の文化を探究する機会も設けられます。

高校1年生のうちから、自分達が生きる社会について考え、社会や身の回りのものごとに対して問題意識を持つことで、高校卒業後のさらにその先にある社会で、自分がどう生きていきたいかを考えてほしいと思っています。

今年、実際に「探究一期生」を送り出して、「探究」のカリキュラムに手応えを感じることができました。「探究」の授業を通して自分がやりたいことが見えてくる生徒も多く、大学を受験する際に書く志望理由書にも具体性が出てきました。進学実績の向上に繋がったかどうかはまだ分かりませんが、生徒がこれからの進路を考える上では確実に良い影響があったと感じています。
「凜として生きる」女性の育成をスローガンに
写真6
―和洋国府台女子高校の生徒たちに、どんな大人になってほしいと思っていますか。

〔髙橋先生〕
和洋国府台女子は、日本の伝統文化を大切にする心をそのままに、2017年から「凜として生きる」女性の育成をスローガンに、少しずつカリキュラムの改革を進めてきました。
もともと穏やかで優しい生徒が多く、それは素晴らしいことではあるのですが、これからの時代は自ら未来を切り拓いていく力が重要となります。個人的には、どんどん意見をして教員と議論し学校を変えていこうとするくらいとんがった生徒がいても良いと思っています。

いずれにしても「探究」や「日本文化」の授業をはじめ、さまざまな授業・学校生活を通して、社会をリードしていくような自立した芯のある人間になってほしいですね。


※参加者
高1学年主任 数学科・探究科 高橋美絵子先生
和洋コース 高校1年 宮本悠里江さん
特進コース 高校1年 齋藤舞桜さん

和洋国府台女子高等学校が気になったら!

取材に協力していただいた学校
和洋国府台女子高等学校
和洋国府台女子高等学校
凛として生きる
和洋学園は、創立以来120年以上にわたり、「女性の自立」を目指して女子教育に従事してきました。時代が変わるとともに女性を取り巻く環境も変わりましたが、その変化の先の教育を実践してき...
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