明星高等学校 インタビュー
全員に奨学金が給付される
新しくなったSMGSクラス
※2023年10月インタビュー時のものです。
100年の伝統を基盤に最先端の教育を
本学は「和の精神のもと世界に貢献する人を育成」することを教育目標に、2023年、創立100周年を迎えました。伝統校としての矜持を大切にしながら、SDGs推進校として地域自治体や企業と協働プロジェクトを行うなど、積極的に新しい取り組みを実施しています。71,564㎡の広大なキャンパスに学ぶ生徒は中高あわせて約1800人。一人ひとりが勉強に部活に探究活動にと、充実した施設を利用して自分の強みを伸ばしています。近年はさらに、時代の要請に応じたクラス編成や進路指導システムの改革を行い、国公立大学や私立大学上位校といった生徒の希望する大学へ合格率が大幅にアップしています。学ぶ目的と学力に応じた3つのクラス、それぞれの特徴を詳しくお伝えしましょう。
学力以外の活動にも力を注ぐ「本科クラス」と、文系・理系の強みを徹底的に磨く「MGSクラス」
「本科クラス」は、基礎学力の定着をはかり、確かな学力の向上を目指すクラスです。大学進学は、多くの生徒が、明星大学への特別推薦をはじめ指定校推薦や総合選抜型入試を選択します。部活動や学外の探究活動に力を入れる生徒も多いですね。昨年からは、地元の府中市と地域活性化の協定を結んでいて、市中を走るラッピングバスに本科クラス生のデザインが採用されました。こうした街づくりの提案だけでなく、福祉ボランティアなど社会活動の成果が入試につながるケースも多く、興味を「強み」に変えていけるのが本科の良さといえるでしょう。
2016年にスタートした「MGS(明星グローバルサイエンス)クラス」は、難関私大の一般受験合格を目指すクラスです。1年次は共通科目を履修しつつ適性を探り、2年進級時にMGクラス(※1)かMSクラス(※2)のどちらかを選択。それぞれの科目、分野に特化したカリキュラムで目指す進路に向けて邁進します。いずれも特別学習指導と連携し、一人ひとりの受験戦略を丁寧にサポートすることを徹底しているため、外部の塾に通う必要はないと思います。
(※1)MGクラス…「明星グローバルクラス」のことで、海外ターム留学をはじめ、英語に特化したカリキュラムで活きた英語を身につけ、国際的に活躍できる力を育成する文系クラス
(※2)MSクラス…「明星サイエンスクラス」のことで、プロジェクトやセミナー型探究学習などを通じて理数科目を高度なレベルで徹底的に学ぶクラス
文理にとらわれないリベラルアーツ教育で国公立大学合格を目指す「SMGSクラス」
「SMGSクラス」は国公立大学合格を目指し、文理の枠にとらわれないリベラルアーツ教育を行う、最先鋭の少人数制クラスです。最難関大学に対応した明星メソッドで、入学時より授業内でハイレベルな問題演習を行います。また放課後には、自習や個別指導、探究学習、個別研究、フィールドワークプログラムや一般教養講座の受講などに時間を使えるフリータイム「SMGSタイム」を設定していますから、自分の適性を広く探り、深く勉強することができます。
さらにSMGSクラスでは、チーム担任制を導入しています。教科ごとの得意・苦手を複数の教員がくまなく把握することで、生徒の個性により合わせた指導が可能になりました。例えば、学習指導面では、英語が得意で数学の苦手な生徒であれば、成績のいい英語は課題を減らし、その時間を数学に充てるといったアドバイスを行えるようになりました。他には、生徒が弱気になってしまって、志望ランクを下げて総合型推薦に切り替えたいと相談して来ることがあります。こういうときも、担任だけが励ますよりも、部活動の顧問や‐他の教科の成績を知っている教員の意見も聞くことで冷静になったり、弱気を跳ね返せたりするケースもあります。もちろん志望校は生徒の意志を尊重するのですが、できるだけ向上心を持って、最高のパフォーマンスを発揮できる大学に行ってほしいと考えています。そのために、校長・副校長といった管理職、学年団、進路指導教員、担任がチームとなって、一人ひとりの模擬試験成績を分析し、完全個別型の進路指導を行っています。
2024年度からの「SMGSクラス」は高入生だけのクラス編成でさらに手厚く
SMGSクラスは2020年にスタートした新しいクラスですが、今年春に卒業した一期生は17人中15人が希望する国公立大学合格しました。さらに2024年度からは、高校入学生だけの特別カリキュラムを組むことで、さらなる充実を図ります。
新体制となるSMGSクラスでは、入学者全員に給付制特待生奨学金を給付します。金額は入試の成績に応じて、80万円、40万円、20万円。SMGSクラスに入学した時点で全員が20万円給付の対象です。ぜひ励みにしてほしいですね。
また1月に行われる推薦入試で「本科」「MGS」に合格者した受験生は、入学手続きを済ませた上で、2月の一般入試で上位クラスの「チャレンジ受験」をすることができます。「本科」合格者は「MGS」「SMGS」に、「MGS」合格者は「SMGS」にチャレンジ可能。当初のクラスの合格を確保したまま、より難度の高いクラスの合格をめざすことができます。この「チャレンジ受験」も好評で、昨年度は約70名の受験生が利用しました。
多様な人たちと共に自分の未来をデザインしてほしい
創立100周年を機に、次の100年を目指して新しいビジョンと教育目標を掲げました。「自分の未来をデザインし、共創していける人の育成」です。この不透明な時代、何事にもめげることなく困難に立ち向かっていく能力はより重要になってくるでしょう。そのためには自分以外の多様な人たちとの協力しあい、なおかつ強い精神力をもって自分の未来を切り開く姿勢が不可欠です。自分の可能性を狭めることなく、チャレンジする気持ちを忘れずにどんどん高みを目指してほしい。そうして挑戦を続ける生徒たちをサポートし、時には叱咤激励するのが私たちの役割だと、教員一同気を引き締めてまいります。新しい100年に向けてスタートを切った明星で、多くの生徒が自分の可能性の翼を最大限まで羽ばたかせてくれることを願っています。
取材に協力していただいた学校
明星高等学校
明星中学校・高等学校だから広がる可能性
明星高等学校には3つのクラスがあります。
広く学び自己の成長と向き合い、基礎の徹底を行う「本科クラス」
難関理系、難関文系大学突破を目指す「MGSクラス」
少数精鋭で最高峰をめざす...
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