本科コースインタビュー

～最もバリエーションに富んだ生徒が集まる～

※2019年3月インタビュー時のものです。

先生が伝えたいこと

広尾学園にはヒントが沢山散りばめられています

- 本科コース　総括長　土田先生

ゆっくり経験を積める

本科コースは、中学生で4クラスあり、生徒が一番多いコースです。早期に自分の方向性を決めずに、ゆっくりと経験を積んで選んでいけるコースです。高校に上がるときコースを変わる生徒もいます。例えば、インターナショナルコースにいたけど、やっぱり日本の大学に行こうかと本科に来る生徒もいますし、逆に本科コースからインターナショナルコース、医進・サイエンスコースに行く生徒もいます。

思考力のある人になってほしい

生徒には思考力のある人になって欲しいと思っています。何らかのインプットをされたとき、自分なりのアウトプットができる人になれれば良いです。今年度から中学1年において「探究活動」というのをはじめました。教員は思考の仕方を伝えるのみで、生徒が自分で考えて意見を発表する。それに対して教員がフィードバックをするという授業です。このプロセスを通して自分でもできるという自己肯定感を高める狙いもあります。基礎的な思考力のトレーニングは主に中学生で行い自立心も出てきたところで、高校生にはさらに自立を促していきます。

文化祭では全員がプレゼンテーションをする

文化祭では全員がプレゼンテーションをやります。昨年、高校生はビジネスアイデアのコンテストをやりました。生徒会からの提案で生徒会中心で進めましたが、彼らにとっても初めての経験で、生徒も今年の経験を踏まえてさらに次に進んでいこうとしています。高校生は進め方から生徒が中心となって行います。中学生の場合はテーマを教員の方から投げかけるのが違いですね。卒業生が遊びに来ると就職試験などで上手くいったのは「プレゼンがよくできたから」と言います。後々まで役に立っているようです。

「気づける生徒」がよく伸びる

いろんなことをやりながら「自分にはこれだ」と気づける生徒が伸びていきます。やりたいことが分からない、何していいかわからないという生徒は、なかなかスタートが切れませんが、なんとなくでもそれが見つかった生徒は一気に伸びていきます。広尾学園にはそのヒントが沢山散りばめられています。そしていろいろ試して経験が増えれば気づくチャンスも増えるものです。毎年11月に宇宙天文合宿というプログラムをやっているのですが、ある女生徒が中学１年の時に初めて参加しました。そのときは雨で星を見ることができませんでした。しかしJAXAから先生が来て講演をしてくれて、それに感動した彼女は、「私はJAXAに勤める」と6年間言い続けて航空宇宙関連の大学に進みました。このように中学1年で見つけて思い続けた子もいますが、どこで気づきがあるのかは人それぞれです。

インターンも気づきの場

好きなことは、生徒たちが自分で見つけるのが一番いいのですが、なかなか見つからないこともあります。今は高校生が参加できるインターンもあり、すすめています。例えば、2~3名ですが国会議員とか都会議員などの政治家インターンに行く生徒がいます。職業としての議員というよりは、仕事を通して社会を知ることによって自分が何をやっていけるのかを知ることができます。ボランティアなどの経験で見つかるかもしれません。好きなことを見つける可能性を広げてあげたいです。
生徒には、社会で活躍してもらいたいです。変化の早い今の時代では新しい仕事が生まれて自分たちがそのルールを作るようになるかもしれない、ワクワクするね？と話しています。

生徒たちへQ&A

パイロットの方にも協力してもらいながら模型の飛行機を作っています

- 本科コース　高校3年生　牧田怜久さん

Q: 本科コースの良いところ、楽しいことを教えてください

A: 他コースよりさらに自分のやりたいことが自由に選べて自由に活動できます。僕は1階にあるICTルームでの活動のほか、ダンス部の演技やスポーツフェスティバルでの高校3年生の集団演技の照明の演出をやっています。自分で言うのもなんですが（笑）、結構レベルの高い演出ができていて、それが楽しいです。LEDライトをパソコンでコントロールしています。先輩から代々引きついでブラッシュアップしているのです。
基本的に本科コース生は時間があります。医進・サイエンスコースやインターナショナルコースの生徒は放課後の活動がかなり忙しいですが、本科生はその時間を別のことに使えます。僕にとってはICTルームが部活みたいなものですね、レーザーカッターで飛行機の模型を作って飛ばす講座を企画、運営しましたが、航空会社に協力してもらいパイロットの方に来てもらったりしています。みんなで作る、実際に飛ばしたりするのはとても楽しいです。最近新しい光造形の３Dプリンタが入って、やれることが増えて自由度が高まりました。

Q: 広尾学園を志望した理由を教えてください

A: 志望したのは、物理に興味があったからで、中学のときに医進・サイエンスコースの入試で入学しました。ただ、自分のやりたいことは少し違っているように感じて、高校から本科コースを希望して来ました。

放送コンテストの朗読部門で、全国大会の本戦で優勝しました

- 本科コース　高校3年生　島津歩美さん

Q: 本科コースの良いところ、楽しいことを教えてください

A: 中学からこの学校に入って、特にプレゼンテーションをきっちりやってきた方だと思っています。部活もアナウンス部で朗読をやっています。人に自分が思っていることを的確に伝えるというのがいかに難しいことかというのに悩み続けた5年間でしたが、今は、こういう仕事も面白いなぁ…と思うものも出てきました。「まっさら」だった志望校もちょっとずつ固まりつつあるので、本当に良かったなぁと思っています。
アナウンス部はいわゆる放送部ですが、委員会としては学校内で司会のようなことをします。部活としては、もっぱら放送のコンテストなど大会に出ています。放送部というものには結構多様な部門がありまして、アナウンス部門やラジオやＴＶを制作しているような番組部門というのがあるのですが、私の場合は既成の普通の文庫本などを使った朗読部門です。関東大会で最優秀賞、あとは全国の本戦でも優勝しました。アナウンサーや声優になりたいわけではないんですが、部活で身につけたことを活かして何かをやっていきたいなと思っています。

Q: 広尾学園を志望した理由を教えてください

A: 5年間ほどシンガポールに住んでいたこともあり、インターナショナルコースのある学校ということに魅力を感じていました。医進・サイエンスコースだと、理系の人が多いですし、インターナショナルコースだと海外の大学を目指す人も多いです。わたしは高校入学するときには、特に明確に将来これをやりたいというのは決まっていなかったので、とりあえず自由にできるとうのが良かったですね。

3歳の頃からパイロットになりたいと思っていて、いまでもそれは変わっていません

- 本科コース　中学3年生　上田慈音さん

Q: 本科コースの良いところ、楽しいことを教えてください

A: 授業についてですが、全教科を偏りなく進めてくれるところが良いと思っています。例えば、インターナショナルコースだと英語に、医進・サイエンスコースだと数学や理科系の科目を重点的にやりますが、本科コースは文系・理系に関わらず配分されているので、大学受験を考える際に選択肢が多くあると思うからです。ただペースは早くて、中学2年時には、大体3年生の内容まで終わっています。
先生が余り話さない授業があるのですが、僕は個人的にそれが好きです。自分達に任せてくれるという感じでしょうか。一度例題で解説があるとその後は、プリントが配布されてそれをするという授業です。自分のペースで進められますから。

Q: 広尾学園を志望した理由を教えてください

A: 英語に力を入れている、というのがポイントでした。僕は3歳の頃からパイロットになりたいと思っていて、いまでもそれは変わっていません。両親が、休日によく空港に連れて行ってくれたんです。それで飛行機好きになりました。もう一つは学校設備がとても気に入りました。地下1階から9階まであるという学校は珍しいです。地下1階にアリーナ2つありますが、どちらもバスケットコートがあり、休み時間バスケットができるかと思ってワクワクしたのを覚えています。

広尾学園高等学校が気になったら！