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広尾学園高等学校 インタビュー
やりたいことを探す環境を提供し続ける学校
広尾学園は1918年に設立された女学校でしたが、2007年に共学化と校名変更をして、全く新しい学校として歩み始めました。再スタート直後は、伝統や進学実績ではなく、新しい学校としてのあり方に期待していただき、今では送り出した生徒達をみなさまから評価していただけているのではないかと思っています。
広尾学園では生徒に6年間で様々なことを経験してもらいます。多くの中学校や高校では「学校は将来のネットワークづくり」と位置づけて生活面・その他の経験面に特に大きな変化はありません。しかし広尾学園ではたとえ大学受験には直結しなくとも、必ず社会に出てからヒントになるような経験をしてもらいます。
人生において学生時代は短く、社会に出てからの方が長いです。ではそのスタート地点では何が必要になるのでしょうか。これが本校のキャリア教育の出発点です。その取り組みのひとつがスーパーアカデミアです。理系も文系も関係なく全コースの生徒が中学1年生から参加する大きな学びの機会です。毎年20余名の研究者や一般企業のビジネスパーソンのみなさまが講師となり、それぞれ教室に分かれて専門領域の講義をしていただきます。「中学生相手は初めてだ」という方もいますが、教育のためにと言って参加してくれています。内容的に大学レベルの学力が必要ですから普通の学校ならばやろうとさえ考えないかもしれないのです。
これは生徒には2つの意味で効果的です。まず、中学1年生くらいだと自分が大学の先生の話なんて聞いて良いものかと「ブレーキ」がかかってしまうのですが、何度も繰り返す中で頭の中の制約が外れていきます。次に、例えば最初は弁護士になりたいといっていた生徒が、翌年違う分野に触れると別のものに関心をもつ。さらにまた翌年参加すると、「やっぱり弁護士がいい」となったりします。つまり6年間色んな方向にブレながら徐々に目標を絞っていけるのです。広尾学園の生徒が大学をブランドで選ぶというより、やりたいこと追求するために選ぶのは、このような取り組みの成果でもあります。
広尾学園では「本物」に触れることが生徒の成長にとても大切だと考えています。かつてGoogleのエリック・シュミット氏が本校で講演をしてくれましたが、このような人の発想に接することで、生徒達の発想やアイデアがものすごく広がります。入試も終わったばかりの中学1年生だと、与えられた問題をいかに効率よくこなすかという事ばかり考えてしまいがちです。そういう環境にいた生徒達が、このような飛び抜けた人達たちに接すると、誰かの求めている方を向くのではなくて自由な発想の中でみんなが幸せになるためにはどこに向かおうか、という探し方を始めるわけです。これはとても意味のあることです。
これが、広尾学園だからこそ提供できる特別な経験だと考えています。これまでの生徒は文武両道以外は手を付けず受験に集中する、という枠の中で頑張ってきました。しかし、これからの生徒達は、この枠の中ではさほどモチベーションは上がらないでしょう。一方で、今の生徒達もすでに、この枠をどんどん越えて活動しています。ですから、これからの学校は、文武両道も受験も大事にしつつ、さらにその枠を超えたチャンスや環境をどれだけ生徒に提供できるかが大切になってくるでしょう。そうすれば生徒のモチベーションはどんどん高まり、私達教員もすごく頑張るというサイクルができあがります。学校の教員だけの力で指導して生徒を育て上げるというスタイルを乗り越えて、様々な外部の人達の力を借りることは、生徒が活躍する大きな力につながっていくのです。
医学・サイエンスコースでは、国内外の医系・理系大学への進学を目指して学力を身につけるだけでなく、医師や理系の研究者として必要なマインドを育成していきます。その取組の一つに「研究活動」があります。研究活動は、「幹細胞」「環境科学」「数論」「現象数理」などのテーマ毎にチームに分かれています。チーム毎に教員がついていますが、基本的には自分たちでテーマを考えて活動を行います。教員だけではなく先輩・後輩から刺激を受けながら切磋琢磨しています。
インターナショナルコースは2つのグループの混合クラスを編成しています。1つはAdvanced Group(以下「AG」)で、帰国子女又は国内のインターナショナルスクールの出身者で、ハイレベルの英語力を持っている生徒のグループ。もう1つはStandard Group(以下)「SG」)で、いわゆる普通の中学受験で入学した生徒のグループで、英語力はほぼゼロの状態です。授業によってはAGとSGのグループに分かれますが、テクノロジー、美術、道徳、ホームルームなどは入学直後からこの混成クラスで英語のみで授業を行います。このクラス編成のおかげで生徒たちはお互いに刺激しあって高めあっていきます。
SGの生徒でバークリー音楽大学に進学した生徒もいるように、高校インターナショナルコースの半分以上が海外の大学に進学します。海外に行くのは学力だけが重要というわけではありません。奨学金も重要になってきます。広尾学園はこの種の情報収集や指導にも力を入れています。
広尾学園には様々な学園行事がありますが、けやき祭という文化祭も目玉のひとつです。けやき際は、日頃研鑽している部活の発表の場でもあるのですが、中学生はここで全員がプレゼンテーションを行うことは特徴的でしょう。来場者は年々増加して1万5千人で、大変賑やかです。保護者のみなさまからの多大なサポートを受けて、毎年大変盛り上がっています。
広尾学園では様々な部活があります。多くの生徒が大会を目指したり学園祭の発表に取り組むなど、それぞれの目標に向かって部活に取り組んでいます。
チアリーディング | バレーボール |
軟式野球(中学) | 硬式野球(高校) |
新体操 | テニス |
バドミントン | バスケットボール | サッカー | 陸上 |
剣道 | 合気道 |
卓球 | ダンス |
吹奏楽部 | 文芸・イラスト |
情報技術研究 | ボランティア |
クッキング | 写真 |
英会話 | 茶道 |
書道 | 箏曲 |
美術 | 合唱 |
理科 | ディベート |
鉄道研究 | アナウンス |
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