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朋優学院高等学校
朋優学院高等学校
(ほうゆうがくいんこうとうがっこう)

東京都 品川区 / 馬込駅 /私立 / 共学

偏差値:-

口コミ: ★★★☆☆

3.24

(144)

朋優学院高等学校 インタビュー

朋優学院高等学校インタビュー 自ら考え、動ける人間に。
高校生活を主体的に楽しむことが成長につながる
理事長・校長 佐藤裕行先生/英語科教諭・入試広報主任 福元 忠先生
※2022年5月インタビュー時のものです。
勉強も友人関係も。高校単独校だからこそ充実する3年間
写真1
 中学を併設していない高校単独校であること。それが朋優学院の大きな特徴です。都内の私立高校、特に難関大学への進学実績のある高校は中高一貫校が多数で、こうした学校の場合、高校入学組は、勉強も人間関係も、すでに進んでいる中学入学組に追いつかなければならないという構図になりがちです。
 それに比べ、高校単独校である本校では、勉強も友達作りも、全生徒が入学時に同じスタートラインに立つことができます。またカリキュラムも、高校3年間だけで大学入試にしっかりと対応できるように作成しています。こうしたことが安心して学校生活に集中できる環境につながり、実際に入学した生徒達にとっても大きな魅力になっているようです。
1年次に、じっくり将来の希望進路を考えられる
写真2
進路ガイダンスの様子
 本校は入試の際にコース別募集をしており、入学時のクラス分けもそれに基づきますが、1年次のカリキュラムは共通なので、この段階では「仮のコース」といえます。2年に進むときに自分の目標と必要な入試科目に合わせて全員がコースを選択し直すシステムになっています。どんな大学で何を学びたいか、自分はどんなことに向いているか、高校入試出願時の中学生の時点で決めるのは困難でしょう。そこで本校では、きめ細かな進路指導を通じ、1年間かけて本人の納得できる進路選択ができるように指導します。成績の基準もあり、1年次の全国模試(3回)と校内模試(2回)を参考にしますが、本人の目標や希望を大切にしています。
 本校の特徴のひとつに、面談やガイダンスの多さも挙げられます。特に面談は年5回の定期テストごとに行っています。国公立か私立か、文系か理系か、偏差値だけで自動的に振り分けられるものではありません。本人の希望こそが最大のモチベーションにもなります。それを引き出し、希望に最短距離で進めるようにアドバイスしていきます。
 生徒全員が自分の将来と向き合う1年間は、その後の人生の中でも重要な時間になるでしょう。
本文2の下の追加写真
インタビューに応じていただいた佐藤先生(左)、福元先生(右)
生徒の自主性を尊重し、自由化の進む校則
写真3
 人間は本来自由であるべきであり、学校生活も自由で開放感のあるものであって欲しいと願っています。もちろん、最低限の規律やマナーは必要です。しかし、そうした前提に立つ本校の校則は、私立高校の中では比較的ゆるやかだといえるでしょう。特に最近は、自ら節度を持って判断のできる生徒が増えており、様々な制限を緩和する方向にあります。
 例えば制服は、フォーマルとカジュアルなもの数種類の中から自由に組み合わせて着ることが可能で、衣替えもありません。通学バッグは完全に自由になりました。また女子のソックスは生徒会主導でショート丈が導入され、男子の頭髪の長さも自由になりました。「清潔感があること」というルールを、生徒、教員がともに考えながら守っています。
 最近の文化祭では、この日だけはコスプレOK、メイクやヘアカラーも許可したところ、非常に盛り上がり、それでも翌日からは全員が普段の装いに戻ったのも清々しい光景でした。
 生徒達の行動をしっかりと観察し、引き締める必要があれば引き締める、そうでなければ自由でいい、その見極めを本校では常に重要視しています。
部活の加入率が高く、通塾率の低い理由とは?
写真4
 本校では、勉強も、部活や行事もバランスよく取り組める「文部」両道を推進しています。
 その一環として、部活は最大で週4日までというルールを設けています。部活は高校生活の楽しみであると同時に、熱心な部になるとかなりの時間を取られてしまう面もあります。本校の場合、それが負担になって部活を続けられない生徒が多くいました。そこで時間制限を設けたところ、部活加入率が全生徒の80パーセントと大きく上昇し、運動部、文化部を問わず、勉強と両立して楽しむ生徒が増えました。ダンス部やeスポーツ部、軽音楽部など全国大会に出場して活躍する部もあれば、趣味の合う仲間とサークルを作るなど、ユニークな部もたくさんあります。
 その一方で、放課後、学校に残って勉強している生徒も多く、わからないところを先生に聞いたり、友達とラウンジで勉強を教え合ったりする姿もよく目にします。本校の授業のレベルは高く、そのまま大学受験に通用する内容です。そのため塾に行く生徒は全生徒の28パーセントと少なく、学校の授業をベースに、それをしっかりと自分のものにしようと自ら勉強のできる生徒が多いのです。特に難関大学に合格する生徒ほど塾を頼らない傾向にあります。
 もちろん、生徒一人ひとりへのフォローや受験情報の提供など、学校からの働きかけも熱心に行います。学校をうまく利用して、充実した高校生活を送ってほしいと思います。
充実したICT環境と英語教育。その一方で手書きの生徒手帳も人気
写真5
 教員、生徒ともにITの水準が高いのも本校の特徴です。BYOD方式(Bring your own device、私物端末の利用)を導入しており、生徒全員が自宅にあるもの、あるいは入学時に購入するなどして自分のデバイスを持っています。校内にはWi-Fiも完備され、そうした環境は以前よりオンライン小テストや課題の提出、Web上での添削指導など、効率的な学習指導に役立ててきましたが、コロナ禍には著しい成果をあげることとなりました。
 都内の学校が一斉休校になったときにも、本校ではいち早く、全授業、そしてホームルームや面談に至るまで、100パーセントオンライン化することによって、通常と遜色ない学校生活を送ることができたのです。授業のオンライン化が一部にとどまったり、分散登校を続けざるを得なかったりする学校が多い中で、これは画期的なことでした。今後もこの強みを生かして、ますます生徒、保護者ともに満足度を高めていきたいと考えています。
 また、英語教育に関してもオンラインを活用し、外国人講師と生徒1:1のオンライン英会話を週に1回、授業に組み入れています。外国人講師を常駐させて少人数の授業を行うよりも、生徒一人ひとりの発話数が格段に増え、その成果はGTEC(スコア型英語4技能検定)の結果や、2泊3日の国内英語留学、海外生活体験等のイベント時の生徒の生き生きとした様子にもあらわれています。
 このようにICTが日常化する一方で、生徒には手書きの手帳の活用も勧めています。本校の生徒手帳はB6サイズのビジネス手帳タイプになっています。毎日のスケジュールから目標設定、学習の記録などを記入できる様々な欄があり、手帳をつけることで、自ら目標を立て、計画・実行し、振り返る力をつけることができる設計です。
 手帳は担任が定期的に回収してコメントを書くことで生徒と教員のコミュニケーションに役立てるほか、生徒各自の学習時間などはデータを集計して発表することで、自分がどれくらい頑張っているのかを客観的に知ることができるようにしています。
 手帳の使い方は自由で、熱心に書く生徒もいれば、あまり書きこまない生徒ももちろんいます。大切なのは生徒一人ひとりが自分に合った方法で自分を管理し、自ら成長する道を見つけること。手帳はそのきっかけのひとつです。
一緒に楽しく充実した高校生活を創っていきましょう
写真6
 本校の教育理念は「自立」と「共生」です。自ら考え、主体的に行動できると同時に、他者を敬い、共により良い世界を創っていく、そうした人間を育てることが使命だと考えています。
 本校に入学する生徒は、将来、様々な形で日本や世界を引っ張っていく存在になる資質を持っているはずです。まずは3年間の高校生活を、エネルギーを持って主体的に楽しんでください。勉強でも部活でも行事でも、日々の学校生活の中の身近なことで構いません。自分自身の考えを持ち、周りとも協力してトライする。そうした体験は、社会に出た時に大きな自信になります。学校でなら、時には失敗したってかまわないのです。
 当然のことながら本校には毎年、多様な個性を持つ生徒が入学してきます。教員はそれをしっかり受け止め、的確なアドバイスを送るように努めています。生徒の側からも教員、あるいは周りの友達に働きかけて、自由に学校生活を楽しんでほしいと思います。一緒に充実した高校生活を創っていけることを願っています。

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