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桐蔭学園高等学校 インタビュー
三宅香穂さん(アドバンスコース)小野寺海さん(プログレスコース)瀧本知颯さん(プログレスコース)
【三宅さん】学校の施設がすごいと思いました。広くていろいろな施設があることは入学前から知っていたのですが、その一つ一つがとても綺麗で驚きました。特にシンフォニーホールや高校生も使える大学図書館などがすごかったです。
【小野寺さん】最初にクラスに入ったとき、自分と同じように滑り止め校として受けた人が多いようで、どこかまだみんな不本意そうな顔をしていたことを覚えています。仲良くなると「お前どこ落ちたの!!」みたいな会話で盛り上がりました。それはそれで楽しかったですね(笑)
【瀧本さん】第一印象は入学早々あるあるですが、「全員頭がよさそう…」と思いました。少し話したら自分の知らないことを知っている人がたくさんいて、とても面白いと思っていました。
【三宅さん】私はアドバンスコースにいましたが、桐蔭学園は生徒数が多いので、いろんな人に出会えることが良かったです。気の合う友達に出会えることはもちろんですが、勉強を頑張る人もいれば、部活を頑張る人、部活と勉強のどちらも頑張る人もいて、切磋琢磨できる仲間に出会えます。
【小野寺さん】特に「レッスン制」が良かったです。定期考査の成績で学期毎に上下する教科ごとの習熟度別授業という桐蔭学園の伝統的なシステムですが、「一番上のクラスに行くんだ!」という具体的な目標をもって勉強に臨めました。その時のレベルに合わせて、それぞれのペースで勉強できたので効率的な学力向上につながったと思います。また夜遅くまで開いている大学図書館も良かったですね。部活が終わった後でも使えて、勉強時間の確保がしやすかったです。
【瀧本さん】大学図書館は、私も3年間を通して部活帰りの勉強によく利用していました。さて、私が良かったと思うことですが、プログレスコースの周りの学力レベルの高さ、でしょうか。自分もやらなきゃという衝動に駆られて必死に勉強できました。また夏の「勉強合宿」(校外宿泊講習)も良かったです。普段より先生に直接質問しやすい時間がありますし、OB・OGの方々に話を聴く機会もありました。何より一日中勉強しかしていなかったので、自分のスキルアップにも繋がりますし、大学受験についても早い時期から考えられるとてもいい機会となりました。
【三宅さん】人前で話すことは苦手でしたが、「アクティブラーニング型授業」でみんなの前で話すことに慣れました。センター試験の過去問解説を行ったときのこと。皆で1問ずつ分担して発表するのですが、わかりやすく伝えよう!と調べたので理解が深まりました。また皆の発表から自分と違う導き方に気づけたことが印象に残りました。
「未来への扉(探究)」では、私はマーケティングゼミで、SNSで活躍しているグルメインフルエンサーの「りょうくんグルメ」の経営戦略について調べました。自分の興味のあることをテーマにできて、経営について楽しく学べました。
【小野寺さん】そうですね…私は「未来への扉(探究)」では、「身の回りの数学」から「色々な曲線」というテーマに取り組みました。自分で設定した課題に対してインターネットや文献を頼りに解決に導くプロセスは、普段の生活での様々な課題の解決に役に立ちました。
【瀧本さん】「アクティブラーニング型授業」で、自分の意見を言って他の人の意見を聴くことは、とても勉強になりました。自分の意見を分かりやすく正確に人に伝えることはとても難しいですが、授業を通して、どのように話したら相手に伝わるのかを考えるようになります。また自分とは異なる視点の考え方に触れることで、自分の世界をより大きく広げられるきっかけになりました。
「未来への扉(探究)」では、「錯視」の日常生活への応用をテーマにしました。「錯視」とは実際とは違って見える目の錯覚のことです。数値データを元に考察を進めることは、将来大事になってくると思いました。
【三宅さん】1年生の時に、クラスのみんなで協力したスポーツ競技会がとても楽しかったです。コロナの影響で2年生の時の鵬翔祭(学園祭)はオンライン実施となりましたが、私はクラスの実行委員をやりました。動画制作は経験も無く、分からないことだらけでしたが、とてもいい経験になりました。また、部活は女子サッカー部で、放課後や休日は活動がありました。毎日とても充実していました。
【小野寺さん】2年生の秋、コロナ禍で対面型が中止になった鵬翔祭(学園祭)の代わりに、新しく「HOSHOオンライン」を企画、実現させました。企画書作成から学園祭担当の先生との交渉、予算取り等々…普段の学校生活ではできない経験もできました。私たちの思いを真摯に受け止めてくれた先生がいたことも嬉しかったです。「HOSHOオンライン」では吹奏楽部の演奏などのパフォーマンスを完全生中継したのです。
また、コロナ禍で受験生も桐蔭学園を知る機会が減りました。そこで、「生徒の目線から桐蔭学園高校のありのままの姿を、映像や写真などを通じて伝える」というコンセプトの下、広報チーム「キリノキ」を立ち上げました。これは生徒会活動の一環として現在も活動を続けています。
【瀧本さん】私は和太鼓部で副部長をやっていました。引退前の最後の演奏会は、コロナ禍で初のオンライン開催、活動時間短縮で練習量の減少など、大変なことが多かったです。それでも最後に自分達らしい最高の舞台を完成できたことは、これまでもこれからもない最高の思い出です。仲間でもあり一番のライバルでもある部員との日常は本当に充実していました。
【三宅さん】私は幼い時からサッカーをやっていたのですが、サッカーのワールドカップが取り組む環境問題を知って興味を持ちました。その後、東京オリンピックのメダルが、家電製品やスマートフォンなどのリサイクル=「都市鉱山」から作られたことを知り、資源の循環について学びたいと思いました。早稲田大学の環境資源工学科は、資源や金属を扱う日本で最大級の学科です。将来は、環境問題や資源の枯渇を解決できるような仕事に就きたいです。環境問題対策を広める、新しく資源の循環システムを構築して、環境問題の対策をできたら、と考えています。
【小野寺さん】最初は、映画やアニメ・動画が好きで、映像制作が趣味でしたから映像系の学校への進学を考えていました。しかし現在、VRゲームやメタバースが注目されています。これからのエンターテインメントはVRやARなどの技術を用いた全く別のものになるでしょう。こういう勉強ができる場所を探しました。筑波大学情報メディア創生学類では技術的なことだけでなく、情報メディアと人間との関わり方をデザインすることも研究しています。エンターテインメントという切り口から研究ができると魅力を感じました。将来、拡張現実や仮想現実の技術を用いた全く新しいエンターテインメントを作ることが私の夢です。
【瀧本さん】私が東京海洋大学海洋工学部に進学した理由は、将来の夢である船舶機関士になるためです。昔から海が好きで、船を見たとき「こんな大きなものを動かすなんてかっこいいな」と思ったのです。船乗りになるための勉強ができ、資格を取得できる国公立大学は東京海洋大学か神戸大学しかありません。また3つ上の姉が同じく東京海洋大学の学生ということもありました。
花形である航海士は大手企業にも就職しやすいです。姉は航海士を目指していますが、私は裏方のエンジン、発電機、ボイラーを管理する機関士を目指しています。これは機械全般に強くなれるためで、機関士は陸上職でも活躍できます。船で働く機関士は減る一方です。
【三宅さん】私は家が近かったからですが、通学時間が短く、部活をやっていても勉強時間を確保できました。私の出身中学校から桐蔭学園に通っている人が何人かいたので心強かったです。
【小野寺さん】桐蔭学園は生徒数が多いです。パーソナリティの多様さがあるので、かけがえのない存在となる人が必ずいるでしょう。少なくとも私は「これからの長い時間をかけて一緒に何かを成し遂げよう」と思える人に出会えました。また、桐蔭学園は広く様々な設備が充実しています。勉強だけでなく、やりたいことが見つかった時、それを叶えるのに最適な居場所がきっと見つかります。
【瀧本さん】そうですね、人数が多いので、色んな人と関わりがもてるでしょう。友達も増えます。授業がレッスン別なので「わからない」や「簡単すぎる」ということはありません。同じ科目の先生が何人もいるので、自分にあった先生を見つけられます。勉強も大事ですが、何かに全力をささげられるのって高校が最後だと思うんです。だから、これから高校生になる後輩にも何か熱中できるものを見つけて欲しいなと思います。
※3名の卒業後の進学先
三宅香穂さん…早稲田大学創造理工学部
小野寺海さん…筑波大学情報学群情報メディア創成学類
瀧本知颯さん…東京海洋大学 海洋工学部
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