黄柳野高等学校インタビュー

大自然に囲まれた寮生活で心機一転
自分らしく楽しめる学生生活を
2年恒川玲さん

※2024年5月インタビュー時のものです。

黄柳野高等学校にどんなことを期待していましたか？

黄柳野高等学校を知ったのは、中学2年生の時。クラス担任の先生が三者面談でパンフレットを持ってきてくれたのがきっかけです。私は小学5年生から学校に行かなくなって、中学校は試験の時だけ登校する生徒でした。その時は高校に進学するイメージが持てなかったのですが「寮生活って楽しそうだな」と思ったことを覚えています。その頃から塾に通うようになり、近所の公立高校にも願書だけは出しました。でも毎朝通うことを考えるとやはり面倒になってしまって。通信制は自分で勉強する自信がなかったので候補には入れていませんでした。全寮制で学校がすぐ近くなら行けるんじゃないか、がらりと環境が変わって、自分と同じような経験をした子たちが集まる場所なら、新しいスタートができるんじゃないかという期待を持って、見学もせずに黄柳野に受験を決めました。
実際に今、学校がすぐそばなので通うことが全く苦になりません。私は愛知県内の出身ですが、寮生は全国から集まっているので、知らない土地の話を聞けることも楽しいです。さらに予想外に自分に合っていたのが、黄柳野の恵まれた自然環境でした。「グレートアース」という、野鳥の観察や沢登り、ロッククライミングなどを行う総合的な探究の時間はとても楽しいですし、まわりに遊ぶ場所が何もないので、夕食後に音楽を聞きながら走ったり、寮の子たちとおしゃべりしながら施設内を散歩をしたりしているうちに、体力もつきました。中学まではほとんど外出しなかったけれど、自分が自然の中で体を動かすことが好きなんだって、黄柳野に来て思い出した気がします。

今、一生懸命に取り組んでいる活動について教えてください。

今年度の女子寮の寮長に選ばれたので、がんばっていきたいという思いが強いです。寮長は週1回あるミーティングの司会や、イベント企画の準備、年に数回ある部屋替えの際にアンケートで全員の希望や意見をまとめるなど様々な役割があります。約50人いる女子寮をまとめていく大変さは前寮長を見ていても感じていましたが、投票で選ばれたことは嬉しいですし、人と交流したりわちゃわちゃ遊んだりはもともと好きなので、寮のスタッフさんや寮生みんなに協力してもらいながら楽しくやっていきたいです。
勉強もがんばりたいと思っています。大学進学も視野に入れて、1年生の時から「応用の時間」という任意参加の特別授業にも参加しています。勉強ってこれまでは堅苦しくて退屈なイメージしかありませんでしたが、先生の教え方も面白く、わいわいと賑やかな雰囲気の授業で楽しいんです。
コミュニケーションの面では、寮の同部屋の生徒はもちろん、同学年、他学年の生徒にも、自分から積極的に声をかけるように心がけています。寮長としてという思いもありますが、入学時に先輩に優しく声をかけてもらって嬉しかったので、真似していきたいなって。私は学校に行ってなかったことをちょっと後悔している気持ちもあったので、その分も取り戻す勢いで毎日を楽しんでいます。

未来の後輩へのメッセージ

いろいろな事情のある子が全国から集まってくる場所です。コミュニケーションが苦手な子ももちろんいます。一人ひとりの事情や気持ちをきちんと聞いて寄り添ってくれる学校ですし、一人になりたい時には「プレイルーム」という静かに過ごせる部屋もあります。全員が初対面ですから、心機一転、これまでと違う学生生活を送りたいと思っている人なら、きっと自分らしく楽しく過ごせると思います。

※2つ目のイヌワシの絵は、恒川さんが描いたもの

黄柳野高等学校が気になったら！