拓殖大学第一高等学校インタビュー

一人ひとりにより適したキャリア支援を可能にする新カリキュラム
新カリキュラム委員会委員長村野みゆき先生

※2022年6月インタビュー時のものです。

2年次にコースを再選択することでモチベーションを高める

本校は2022年度にカリキュラムを大きく変更しました。これまでも「自ら考え、自ら判断する能力を育む」という理念のもと、生徒が希望する進路の実現を第一に考え、1年次からキャリアガイダンスや個人面談を通して、生徒たちが自分の夢や目標を見つけるサポートに力を入れてきました。出願時「特進コース」又は「進学コース」のどちらかを選んでもらう点は変わりませんが、新カリキュラムではより一人ひとりに合ったキャリア支援をするため、2年に進級する段階で文系か理系か、そして「特進コース」か「進学コース」かを改めて選び直すシステムになりました。そうして自分に合った進路を探り、自分に合ったコースのカリキュラムで授業に取り組むことで、よりモチベーションが高まり、自主性も養われると信じているからです。

自分にぴったりの高校生活と学習スタイルを

本校は部活動がさかんで、8割を超える生徒が何らかの部に所属しています。これまで特進コースの部活動参加率は3割程度に留まっていましたが、新カリキュラムでは7時間目をなくしたこともあり、勉強と部活の両立が今まで以上にしやすくなりました。現在は5割以上の特進生が部活動にも励んでいます。学習面では、補習教材として、全生徒がスタディサプリを利用可とし、自分のレベルに合った授業動画を好きな時間に自由に受講できるため、効率のよい予習復習をすることができます。また「先生にすぐに質問できるから」と自習室を利用する生徒が多いので、今年度からは自習室のスペースを拡大し、机も参考書などを広げやすいゆとりのあるサイズに変更しました。それ以外の自習スペースも多々あり、放課後に残って勉強する生徒の姿が所々に見られます。

自分の良さを活かして社会で活躍してほしい

校風なのでしょうか、本校の生徒たちは素直で優しい子が多いと常々感じています。何かを伝えたときに吸収する力も非常に優れていると、教員同士でもよく話題にするほどです。本校には、第一志望ではなく入学した生徒もいます。勉強と部活の両立に苦労する生徒もいます。そういう生徒にも、前向きに自分に合った最善の進路が選べるよう、私たちが全力でサポートしています。誰からも愛される素直さ、思いやりや優しさはそのままに、主体性を持って自らの未来を選ぶことで、たくましさも身につけてほしい。自分の良さを生かして社会で活躍してほしいと、教員一同で願っています。

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