約40の国と地域から、国際生が3割という身近なグローバル環境
多様なバックグラウンドを持った生徒がいる環境が最大の特徴ですね。本校は、「世界に貢献する人を育てたい」という想いから帰国子女教育の学校として戦時中に創立されました。本校の「国際生」=帰国生・留学生・外国籍の生徒は全体の約3割です。出身の国と地域は約40に及び、一般生と同じホームルーム内では、様々な言葉が飛び交っています。クラスには異文化の中でそだった生徒がいます。相手に一所懸命耳を傾けることで、自分達の学校生活を伝えることができます。他人に優しくしなければならないという気持ちが自然と身につく環境です。「英語・外国語スピーチコンテスト」は象徴的ですね。スペイン語、アラビア語、ロシア語、中国語、韓国語、タガログ語…自分が一番得意な言葉で行われ、生徒は皆熱心に理解しようとしています。
一人ひとりに対応したカリキュラムを可能にした国際クラス
国際生も一般生も同じホームルームにいますが、学力の到達度で一般クラスと国際クラスに分かれます。国際クラスでは、生徒は学習レベルに応じてそれぞれの科目を勉強しています。例えば、ある生徒が住んでいた国では数学の進度が追いついてない、となれば数学は国際クラスで学び、追いついたら一般クラスに移ります。逆のケースもあって、大学でアメリカに「戻りたい」という生徒には必要な教科をアメリカの教科書を使って指導する、ということもあります。入学面談時に生徒一人ひとりの履修状況をチェクしてそれぞれのカリキュラムを組めるのも本校ならではですね。不必要な人間なんていない、一人ひとりの良い所を見つけたいという創立者の思いにも繋がっています。
多様な国際交流プログラムを通して世界をつなぐ
身近に国際性溢れる環境がありますが、これを海外で体験する機会があります。2018年にラウンドスクエアに加盟、世界50カ国180校の加盟校との交流があります。Webでのディスカッションから交換留学まで様々な交流プログラムがあります。また2019年にはUPAA(海外協定大学推薦制度)に加盟、イギリス・アメリカの協定校21校に学内推薦ができるようになりました。またカンボジア裁縫プロジェクトという、就学支援活動で現地の学校とも交流しています。これは、相手を思い遣り、自分たちにできることを考え、行動を起こせる生徒達から始まったプロジェクトで、5年目を迎えます。生徒には世界中どこに行っても、お互いがハッピーになるための国際理解を進められるような、「Peacemaker(平和を築く人)」となってくれれば良いなと思っています。